♫「音痴」という言葉の魔術

「私が歌うなんて、とてもじゃないけど 無理です〜 

  だって、音痴なんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」

 

と言う方がいらっしゃいます。

今日の生徒さんはずっと前にどなたかに「君って音痴」と言われたとか。。。

 

自分で音痴と判断して、または誰かに言われて自信をなくして歌うことを諦めてしまう、

あるいは、自分には無理!と決め込んでしまう。

その度に「もったいないなあ」と思います。

そもそも『音痴』ってなに?

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

《ウィキペディアより抜粋》

  音痴とは・・・音に対して感覚が鈍い人を指す言葉である。

                             一概に音痴と言うと、音程の違いを把握できずにずれてしまう、

         いわゆるメロディ音痴を指すことが多い。

         音痴、すなわち音程がしっかり取れないメカニズムは大きく分けて2種類存在する。

 

 1、「運動性による音痴」

    本人はしっかりと耳で正しい音程、音階を聞き取れているのに、発声する際に、

    咽喉の運動や筋肉の緊張、呼吸の乱れなどが原因して音程がずれてしまう。

  

 2、「感受性による音痴」

    本人が正しい音程を聞き取れていない場合に発生するものである。

    

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

私も随分長く歌の講師をやらせていただいていますが、

本当に音痴な生徒さんに会ったのはほんの1%ぐらいです。

 

私、音痴なんです。。と言われる方は

今までに誰かにそう言われたか、

自分で勝手に判断されている方で

本当は音痴ではないと私は思います。

 

本当に音痴な人こそ、バリバリ自信を持って歌われます。

音が判断できないので自分が「音痴」だとはほとんど言ってきません。

そういう方の音痴を治すには難しいかも知れませんが、

殆どの片は音痴は直せると私は思います。

 

そして、音痴というのは音感に対して能力が低い・・・と言うことではなく

音程の取り方を知らないだけだと私は思うのです。

上に書いた2種類の音痴ですが

 

 

「1、運動性による音痴」・・・音は聞き取れているのに、同じ音が出せない。

 

 これはまさにボイストレーニングの世界かと思います。 

 

 音が分かるのに同じ音が出せないのは

 その音をどうやって出すのかがわからない、

 言い方を変えれば、その音を出すための体の使い方がわからないのです。

 

 

 単音(たとえばラの音)を出す、又はド〜→ソ〜などのメロディを歌う、

 どちらにしても、音が上がりきらないなどの場合は

 身体の使い方を練習したり口の開け方を変えたりすれば

 正しい音程が出せるようになります。

 

 

 

次に、

 

「2、感受性による音痴・・・本人が正しい音を聞き取れていない。

 

 これは、ちょっと悪い言い方をすると「適当」に音を取っている、「適当」に歌っている、「適当」に聞いているのだと思います。

 勿論、本人は適当ではなく一生懸命やっていらっしゃいます。

 ここで言うと「適当」とは、しっかり「音程」というものを把握していないという事です。

 

 ドレミファソラシドの音程を本当に正しく歌えるか?

 曲を覚える時に、本当に正しく曲を聴けているか? 曖昧に覚えていないか?など

 正しく聴いて、正しく歌えているか?ですね。

 音の全音と半音をきっちり歌い分けられるかなど、 

 トレーニングが必要になります。

 音を聞き分ける「耳のトレーニング」とも言えますね。

 

 

 

なんだか、音痴克服まで道のりは遠い〜〜〜と感じるかも知れませんが、

なんのことはない、

メロディをピアノで1度正しく弾いてみる(自分で弾けなければ先生や友達に弾いてもらう)、

それだけでも良いのです。大進歩です。

 

 

レッスンを受けていらっしゃる方なら先生に音程の練習を取り入れてもらうとか

少しずつ正しく音と向き合っていけば良いのです。

独学の方はピアノ(スマホアプリでもOK)でドレミファソラシドを弾きながら一緒にドレミ〜〜と歌ってみる。

これを毎日少しずつやっていけばそれだけでも随分違うと思います。

 

 

さて、

ここまで、音痴を治す方法を書いてきましたが本題に戻って、

もう一度言うと

要するに・・・

脳の障害など、特別な問題を除いて

音痴とは、能力の問題ではないのです。

音の合わせ方を知らないだけ。

 

 

先ほども書いたように、

本当に音痴な方はそんなにいらっしゃいません。

だから、それが理由で「歌いたいのに歌えない」と思ってしまうのはやめましょう!と

今日はお伝えしたいのです。

 

いくら上手!という言われる歌手だって

ギターなどに使うチューナーで測定したら

ぴったり合っていないんじゃないかしら?

 

 

音をシャープ気味に(高めに)出す人やフラット気味に(低目に)出す人もいるでしょうし、

明るい声の出し方をすれば同じ音でも高めに聞こえるし、

逆に口をあまり開かず、広角も下がっていれば音程は低くなりがちです。

私については曲によってわざと低目に出すなど、操作することさえあります。

 

声は機械ではないのですから

多少ずれてもいいじゃないかと思いますよ。

音程がずれていても「あじがあるね〜〜」なんて言われたりして、

良い雰囲気を壊してまで音程に縛られることもないですよね。

 

勿論、良い歌い手になるためには

正しい音で歌えるように練習することは大切です。

その為のトレーニングは頑張って欲しいと思います。

 

でも、

歌う前に「音痴」を恐れて歌うことを諦めることはして欲しくないと思います。

これから歌ってみようかな?歌ってみたいな!というみなさんが

音痴なんて恐れず、いろんな歌にチャレンジしてくれたらいいなと思います♫