ブレスをしてくださ〜い!と言われたら
大抵は息を頑張ってたくさん吸います。
「たくさん息を吸わないと
フレーズを歌いきるのに息が持たない。
だから たくさん吸わなきゃ!」
と、胸郭いっぱい、肺いっぱいに吸ってしまう方が
結構いらっしゃいます。
そう!倒れるほど・・・(^ ^)
でも、それは吸い過ぎです。
吸い過ぎは体がガチガチに硬くなって柔軟性もなくなるので
その状態で歌うのは かなり苦しいはずです。
だからあまり吸い過ぎずにね!
でも、どのぐらいが丁度いいの?
さて、ここで・・・
呼吸とは
・呼気→息を吐く
・吸気→吸う
という2つの動作から成り立ちます。
そして
「呼吸」という漢字も
呼「吐く」が先に来て
吸「吸う」が後に来るのです。
つまり、
呼吸は実は「吐く」が先なのです。
そして、息を吐いたら
吐いた分の空気は
勝手に体に入ってきます。
腹筋を使ってしっかり吐いた後に力をスッと抜けば
息は自然に入ってきます。
息を吸うという意味の「ブレス」はとても大切ですが、
私のレッスンではあまり息を吸う方に焦点を当てず
むしろ、先に吐く時の体の使い方を覚えることを優先します。
そうそう、余談ですが
息を吐くと 副交感神経が働いてリラックスします。
息を吸うと、逆に交換神経が働くので緊張します。
先にたくさん息を吸ってしまうと体が緊張して
その後の歌も緊張してガッチガチで。。となってしまいますね。
歌う直前は
まず、軽く息を吐くことから始めると良いですよ(^^)