♫ 頑張っても 息がたくさん吸えない

「たくさん息を吸おうとしても吸えないんです。

 複式呼吸ならいっぱい息が吸えると言われても
 普段、腹式呼吸なんて意識しないし
 そもそも腹式呼吸が出来ているのかどうかもあやしいんです。」

と。。。
今日はこんなお悩みをいただきました。

そういう私も昔は同じ悩みを持っていました。
実は私、高校生の時に
ちょっとだけ吹奏楽部でトロンボーンを吹いていました。
2人いる先輩はどちらも男性。
日々のパート練習はこの先輩2人と
私ともう1人同学年の女の子。


練習の最初は必ずロングトーン。
でも全く息が続かない。
「もっと息をいっぱい吸わなきゃダメだよ」とは先輩からのアドバイス。
でも、目一杯吸っても、先輩2人の半分も伸ばせない。
秒数は覚えてないけれど、おそらく15秒ぐらいが精一杯だったような。
そして「あれ?それしか吸えない? おかしいなあ〜〜」と
先輩もそれ以上どうして良いか分からない様子。
私は私で「先輩は男性だし、そもそも肺活量が違うんだからこれ以上は無理よ〜」と決めつけていました。

でも、今考えると「そりゃあ、吸えないよなあ」と思います。
あの時の私はばっちり胸式呼吸だったのです。


では、腹式呼吸ってどうやるの??となりますが
それはまた別のところで説明するとして、
今回は「まず息を吸う」というイメージを変えてみようと思います。

最初に息を「吸う=吸気」ところから始めてしまうと胸式呼吸になりがち。
呼吸は「吐く=呼気」ところから始めましょう。

とにかく1度、思い切り息を吐きます。
思いっきりですよ(^^)
体をくの字に折って、
もうこれ以上吐けない〜〜って
体が震えるほど
息を絞り出す。
もう限界!というところで鼻で吸います。
吸うと言っても、
息を吐いていた時には相当力も入っているだろうから
その力を抜くだけで良いのです。

どうですか?
空気が自然に体に入ってきませんか?


腹式呼吸と言っても、当たり前ですがお腹に息が入るわけではありません。
あくまでも息は肺に入ります。
でも、だからといって「肺に入れるぞ〜」と意気込むほど
力が入って胸式呼吸になってしまうのだと思います。
目一杯吸ってしまったら最後、
体がガチガチにこわばって、
動けない状態になりませんか?


腹式呼吸とはお腹を上手に使って呼吸をしてあげること。
とっても大雑把に言うとお腹(横隔膜など)を使って
肺の容量を広げて息がたくさん入るようにしてあげたり、息を押し出す手伝いをしてあげること。
でも最初は難しい事はあまり考えずに
息をしっかり吐けば、あとは勝手に息が入ってくるんだも〜ん!と思っているぐらいが丁度いい。


ブレスは「まず吐く!」
腹式呼吸ってどうやるの?
どうやっていっぱい吸うの?
と頭で悩む前に
1度の体の自然な動きに任せてみましょう。
自然な体の動きを知ることも
腹式呼吸をマスターするのにたいせつな事です♪