♬ 拍の長さを揃えよう(合唱編)

前回は合唱に大切な「歌い出しのタイミング」を合わせる為の
「ブレス」について書いてみました。
  ↓↓
♬ ブレスを合わせよう

今回はブレスと同じぐらい大切な「音符の長さ」について書いてみようと思います。

合唱は大勢で歌うので、声の厚みが倍倍倍〜となって迫力も出ます。
歌っているとテンションも上がって、ますます勢いがつきますね。
楽しくてつい細かいことに気が回らなくなりがちです。

でもやはり、決めるところは決めないと
なんだかダラダラした歌になってしまいます。
おおらかに歌うだけでなくキレが加わると
メリハリのある最高にカッコいい歌になりますよね。

では、キレを出すにはどうしたら良いでしょう??
前回の歌い出しを揃える。。というのに加えて
全員が同じタイミングで音を切ることが出来たら

より一層カッコよくなりそうですよね(^_-)-☆

では早速・・・

音を同じタイミングで切るために
まずは、あるひとつの音符を全員が同じ音符として(同じ長さとして)捉えることが大切です。
2分音符なら2拍伸ばす長さ!というようにです。

「え? 全員が同じ楽譜を見てるんだから、同じ認識になってますけど〜 
 2分音符は2分音符でしょ? 当然みんな2拍伸ばすよ~~~」

という声が聞こえてきそうですね。

わかりますよ〜
四分音譜は四分音符、二分音符は二分音符。
みなさん、そこはよく分かっていると思います。

でも、仮に二分音符を伸ばす場合
果たして全員がピッタリ同じ長さだけ伸ばせているでしょうか?

短い人はいない?
反対に、伸ばし過ぎている人はいない?
なんとなくそれぞれの感覚で伸ばしていると
歌声はまとまりなくバラバラに聞こえてしまいます。


合唱のように大人数で歌う時には
音の長さを揃えるために
どこで音を切るのかを全員で決めておくことが
とても大切になってきます。

1例として、上の楽譜のような場合、
私が指導するときは大抵 次の小節のあたま(1拍目)で切るというように揃えます。 
( ッ というのは切るときのタイミングと考えてください)

ここは1例としてなので

もしかしたら指導される先生や指揮者によって長さの解釈(感覚)は変わってくるかもしれません。

例えば、
例のように次の小節のあたまで切って揃える
または
4拍目の裏で切って揃えましょう・・など。

いずれにしても
まずはその音符をどこまで伸ばして、どのタイミングで切るかを決めることが大切です(ルール)。
そして、そのルールを全員で守る。

そうするとメンバーの誰も迷わず
全員の長さが揃って、より一層 歌にキレが出てきます。
それだけで、圧倒的にクオリティーが上がりますよ。

是非1度じっくり楽譜とにらめっこをして
全員で音符の長さを確認して
切るタイミングを決めてみてくださいね。

 

何拍伸ばすの?
その拍って、実際どのぐらいの長さ?
どのタイミングで切る?
という感じです!

そして音の長さが揃った時のキレの良さを味わって
是非合唱をもっともっと楽しんでくださいね。