♬ 「お!上手いな!」と言わせる 最後のひと手間

普段のレッスンの中で

「わ~、この生徒さん、上手くなったな~」と思う場面がたくさんあります。

 

いっぱい練習したんだな~~~と、
感心しながら拍手を送ってます(^^♪

特に、最近の曲は
何回も転調したり
メチャクチャ歌詞が多かったりと
なかなか難しいです。

 

だから、なおさら褒めちゃいます!

 

だけど、
何かが足りない・・と思う時もあるのです。

料理で例えるなら
調味料が足りない感じ。


音もあってる
リズムもあってる
音程だって狂っていないし
声も出ている

では、何が足りないのでしょう?
「上手い」と「とっても上手い」の境界線は
何でしょう?

ちょっと考えてみましょう!

 

 

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

 

 

思いつきましたか?(^^♪

 

 
答えはいろいろあると思いますが、
私が考える境界線は

歌詞を覚えていること!

 

実際に、
生徒さんに「楽譜(歌詞)を見ないで歌ってみて」と言うと
ぐっと上手くなります。

仮に、上手に歌えていたとしても
歌詞や楽譜を見て歌っている時は
単に、楽譜通りに上手く歌えてる状態 だと思うのです。

でも
目指すのは
歌が上手い!
という状態 
です。

もっと言うと
目指すのは
あなたの歌!
です。

楽譜の歌詞を見ている時は
文字を目で追っています。

私の予想ですが、

歌っている時は

・自分の声を聴いて
・感情を込めたり
・表現したり、と
歌うことに集中しないといけないのに

目で文字を追ってしまうと
少なからず

「読む」ということに
脳が使われてしまう。

「あ、一段間違った」なんて
思いっきり思考が働いてしまうかも。

歌う・・ではなく「読む」になってしまう
歌う・・ではなく「考える」になってしまう

そういう状態で歌うと
文字に脳のキャパが奪われて
殺風景で
平らな歌になりそうですよね。


不思議なことに
完璧に覚えている曲でも
歌詞を見ながらだと
やっぱり目で歌詞を追ってしまうようです。

生徒さんの発表会などをみても
上手いな!と思う歌は
見事に歌い込まれてます。

歌い込まれている!ということは
「歌詞は完璧に頭に入っている」ということなんですね。

そうなると
熱唱です!(^^♪

そこには
紙の上の歌ではなくて

立体感のある
感情のある
躍動感のある
「歌」があります。

それが
「上手い」と「もっと上手い」の
違いだと思うのです。

文字を「読む」ではなく
声を「聴く」を大切に


「わぁ~ うまいね」
と一言褒められるだけでなく

「おっ!上手いな

  もういちど聴きたい!」
と言わせるような歌を目指して
最後の一押し。

歌詞もメロディもしっかり覚えること前提ですが、
それが出来たら
是非、

歌詞も楽譜も見ないで歌ってみてくださいね。

覚えきれていなくても
ちらっと見て歌う・・・ぐらいでも
違いが出るはず。

カラオケでも同じ。
歌詞を覚えているなら
画面から少し目を反らして
自分の声を聴きながら
歌ってみてくださいね。

集中力もあがって
ワンランク上の歌が歌えますよ(^_-)-☆